こんにちは!!
保育士の奥本です!!
サンクスの運動療育ではコーディネーショントレーニングを取り入れています。(詳しくはこちらの記事をご参照ください)
コーディネーショントレーニングは7つの要素(リズム能力・バランス能力・連結能力・反応能力・変換能力・定位能力・識別能力)から構成されています。
今回はその中の変換能力について解説いたします。
変換能力とは、状況変化に合わせて、運動を切り替える能力です。
状況変化を素早く察知する反応能力と、自身の身体(運動)がどういう状況にあるか正確に把握する定位能力が重要になります。
運動中、突然、状況が変わり、それに合わせて動きも変えなければいけない場面。
例えば、
・おにごっこで人を追いかけている中、相手が急に方向転換した。
・キャッチボール中、飛んできたボールが不意に曲がった。
・飛び石を渡っている時、乗った場所が思ったより不安定だった。
こういったシーンで変換能力は発揮されます。
現在、遂行している運動を、条件に合った適切な運動に切り替えます。
その時、
・どんな変化が生じたのか
・今の自分の状態はどうか
・どんな動きが適切か
・今の状態から最もスムーズな切り替えはどれか
こういったことを瞬時に考えなくてはいけません。
変換能力を鍛えることで一連の思考を速く、正確なものにすることができます。
また、様々なパターンを経験、訓練することで、変化先のレパートリーを増やすことができます。すると変化を事前に予知することもでき、運動がよりスムーズになります。
臨機応変に判断、行動が可能になるとステレオタイプ化(固定観念に捉われ、指示されたことしかしない人)を防ぐことにも繋がります。
この能力を鍛えるために、様々なシチュエーションでの運動を繰り返します。
動きにフェイントを入れたり、環境を変えたり、その方法は無限大です。
キャッチボールでも、飛んでくるボールの方向、強弱、タイミング、種類など、様々な変化を生じさせながらトレーニングしましょう。
変化に反応する能力ですので、動きをパターン化させないようにしましょう。
先述した通り、反応能力や定位能力、連結能力なども必要となります。
まずは単調で基礎的なトレーニングを取り組み、レベルアップとして変化を取り入れましょう。