こんにちは!
指導員の奥本です!
先日、子どもが二人でキャッチボールをしていました。
途中、一人がトイレに行ったので、
ゆ「ゆうきコーチにもパスちょうだい♪」
子「いいよ~、それっ!!」
ボールはゆうきコーチの顔面を直撃。
どうやら、突然相手が大きくなって、距離感がつかめなかったようです。
そんなわけで今回はコーディネーション能力の定位能力について紹介します。
定位能力とは、つまりは空間認識能力です。
物体の位置など、三次元空間の状態や関係を正確に把握・認識することです。
自分と相手がどれだけ離れているかなど、瞬時に判断します。
余談ですが、数学の図形問題を考える時にも影響しますね。
(ゆうきコーチは苦手です……)
定位能力は、決められた場所や動いている人などとの位置関係を把握し、関連付けながら動きの変化を調節することを可能にします。
身近なもので想像しやすいのが「鬼ごっこ」です。
自分と鬼、他の仲間との位置関係を把握して逃げる。
また、長い距離を走り回ったり、急停止・急発進・急な方向転換をしたりと、理論上、とても効率的なトレーニングといえるでしょう。
他にも瞬時の状況判断が求められるボールゲーム系のスポーツでも必要となります。
ボールが自分からどれほど離れているか、自分がどの位置にいるか、それらを認識し、判断して行動に移ります。
また、空間での自分の体の状態を把握しますので、アクロバティックな技術がいる種目でも欠かせません。
定位能力のトレーニングなのですが、
全ての運動に必要な能力ですので、どんな運動でもトレーニングになります。
意識して取り組むことが大切です。
〇キャッチボール
(手を叩いてキャッチ、前転してキャッチ)
写真はお互いにボールを持って、「せーのっ!」で2つのボールを交換します。
よく声も出て、上手にできました!!
〇輪投げ・的あて
〇バスケットボールのシュート
〇鬼ごっこ
〇ハードル
(飛び越える、くぐる)
同じトレーニングでも、位置関係や状況が変われば必要な感覚も上書きされます。
子どもたちの集中を途切れさせないためにも、上手に場面を転換させ、様々な状況に対応する練習を行いましょう。
子どもが意識的にトレーニングを行うには、まず提供する大人がトレーニングの意図を理解し、意識することが大切です。
それを子どもに強要するのではなく、子どもが自ら「やってみよう!」と思えるような促しを、サンクスでは心掛けています。