熱中症予防 ~より適した水分補給~

こんにちは!!

保育士の奥本です!!

今年の夏は雨が多く、先日の大雨も大変だった方もたくさんいらっしゃるかと思います。

とはいえ、まだ日中暑い日はこれからまたあると思いますので

今回のブログが、皆さんのお役に立てることを願って投稿します。

 

 

暑い日が続くと、熱中症が心配ですね。

熱中症には水分補給が大切なことはご存じだとは思いますが、より適した飲み物と、そうでない飲み物があります。

それを知っていないと、たくさん水分補給をしても熱中症になってしまう可能性もあるのです。

 

それは一体どういうメカニズムなのかご説明します。

 


目次

自然的脱水

人間は体温調節のために汗をかきますが、汗には水分と電解質(ナトリウムや塩素)が含まれます。

水分と電解質が失われた状態で水だけを飲むと、体液に含まれる電解質が薄まった状態になります。

この状態を自然的脱水といいます。

この状態でさらに水分補給をしても、減少している電解質の量に対して余分になった水分を尿として排泄してしまうので、体液の量は回復できず、脱水症状に陥ってしまいます。

こうならないためには水分と同時に電解質を摂取する必要があるのです。

 


スポーツドリンクの違い

電解質の含まれた飲料といえばスポーツドリンクですが、このスポーツドリンクには2つの種類があります。

それがアイソトニック飲料と、ハイポトニック飲料です。

この2つの違いは「糖質」にあります。(飲料には「炭水化物」と表記してあります)

アイソトニック飲料の方が糖質の量が多いのです。

(糖質が2.5%以上の物はアイソトニック飲料、それ以下の物はハイポトニック飲料と分類されます)

 

これによってアイソトニック飲料はより体液に近い浸透圧をもった飲料になり、体内への吸収速度が速く、不足した水分やミネラルの補給に最適です。

 

一方、ハイポトニック飲料は少し低い浸透圧に調整されています。

運動中、人の体内は一時的に低い浸透圧になるからです。

ですから、運動中はハイポトニック飲料の方が適しています。

 

アイソトニック飲料

  • アクエリアス
  • ポカリスエット など

 

ハイポトニック飲料

  • アミノバイタルウォーター
  • ヴァームウォーター など

 


経口補水液

また、ミネラル補給という点では経口補水液が適しています。

経口補水液はスポーツドリンクよりも電解質の濃度が高くなっているので、暑い環境での運動などで、大量の汗をかいた際におすすめです。

ナトリウムやカリウムを多く含んでいるので、疾患のある方や、乳幼児の引用はお控えください。

 


麦茶

ただし、スポーツドリンクや経口補水液は飲みすぎると糖や塩分の取りすぎになってしまいます。

そこまで激しい運動をしない場合や、運動前の水分補給ではかえって健康を損なってしまうかもしれません。

そこでおすすめしたいのがノンカフェインの麦茶です。

麦茶はミネラルやカリウムを含むだけでなく、抗酸化作用や血流改善、便秘解消、美肌効果なども期待できます。

ただし塩分は含まれないので、塩タブレットなどを一緒に摂取するといいかもしれません。

 


より適した水分補給

まとめると、

☆運動前は麦茶などでミネラル補給

☆運動中は甘くないハイポトニック飲料

☆運動後は甘めのアイソトニック飲料

☆炎天下での作業は経口補水液

※ただし飲み過ぎに注意!!

という飲み方が効率的といえるでしょう。

 


サンクスに来ている子どもたちにも水分の持参をお願いし、定期的な水分補給も呼びかけています。

サンクスは冷房も効いていますし、アスリートのようなハードな運動をするわけではありませんが、運動中や、サンクスへの来所の前に熱中症になってしまう可能性は十分にあります。

特に遊んでいる最中は子どもたちも夢中になっているため、自身の体調悪化や脱水症状に気がつかないかもしれません。

体調が悪くなったら体を休めるのはもちろんですが、体調を崩さないための予防策についてもよくお話ししてみてください。

効率的な水分補給で暑い夏を乗り切り、健康的な日々を過ごしましょう!!

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