いつもお世話になっています。
サンクス運動療育クラブ 管理者 小林香絵です。
今年のGW、終わりましたね。
自粛期間だったので、お家で過ごされた方が大半だったのではと思います。
ご家族で過ごす時間がいつもより多く、そして長く続いたことで、通常の日常よりも親子の在り方や親御さん自身が今まで考えなかったようなことにも触れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世間はコロナの話題ばかりなので、今日はこの期間に親子一緒に過ごす中で、今からお伝えすることに関わる経験をされている親御さんもいらっしゃるかなと思い、コロナ話題でなく、今のタイミングでお伝えできることをお伝えしてみようと思います。
お時間ありましたらご覧ください(^-^)
【 援助「ヘルプ」と「サポート」 】
私たちは、こどもたちを育てる中で、手伝いをする必要がある場面に日常的に遭遇します。
その手伝いは、「ヘルプ」と「サポート」に分けられます。
さぁ、クイズです(^-^)
その違いは、なんでしょうか。
「ヘルプ」…保護者として、こどもを無力だと捉え(この捉えは無意識の場合がほとんどです)何でも世話をやくこと
「サポート」はこどもを親とは別の個人ととらえて見守り、必要な時に適切な手伝いをすること
さあ、
同じ援助でも、認識が全然違うことはお分かりいただけたかと思います。
「ヘルプ」はできない人に代わって足りない力を全面的に補うんですね。
日常の子育ての中で、以下に挙げる「ヘルプ」をしちゃっていませんか?
こどもの成長を妨げる過剰な「ヘルプ」
1.こどものすべき行動をすべて命令、または指示してしまう
2.こどもの要求を先回りし、本人が望む前に何でも与えてしまう
3.こどもの痛みや悩みを受け入れず、どう感じるべきかを指図してしまう
4.こどもがどうしたいかよりも、親の求める方向へ進むことを期待する
5.こどもに起きた問題を、こども自身ではなくすべて親がこどもに代わって解決する
どうでしょうか、
「ドキッ」
とした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は私も、「ドキッ」族でした(笑)
それに対して「サポート」とは、前提として
こどもの持つ力を信じているんですね。
こどもの自立をサポートという形で支援できる親は、親自身が自立しており、こどもが離れていくことを恐れない人であると言えます。
こどもの人生を支配することで自分の存在を確かめるのでなく、生きるべき自分の人生があるということでもあります。
魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教えてあげること。
こどものために何かしてあげるという感覚は、実は・・・・親が自分の責任を果たしているという偽りの満足感ほかならないのです。
そして、ヘルプする親の多くはこどもから人生の喜び(私はこれを「成長」と考えています)を奪っていることに気づいていない。
「そんなことない!親としてすべきことをしているんです!」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、親としてこどもに子育てとして必要な援助はあります。
ただ、それは親が採った魚をこどもに与えているのか
親がいない時に、おなかをすかせた子どもが、魚を自分で採って生きることができるようになることにつながることなのか
そこを基準に、「ヘルプ」なのか「サポート」なのかを判断してみてもいいかもしれませんね。
お子様と過ごす時間が多くなると、必然的に親の視界に入ってくる、こどもの気になる行動が増えると思います。
その時、私たちはこどもにどう対応するのか。
コロナ自粛は、わたしたち親に、大切なことを気づかせようとしてくれるチャンスなのかもしれませんね。