コーディネーショントレーニング ~完結編~

こんにちは!

指導員の奥本です!

 

いつの間にかすっかり秋ですね。

空は澄み渡り、さわやかな秋風と冷たい秋雨に季節の変わり目を感じつつ、鼻水がどばだだいゆうぎごーぢでどぅ。

(訳:鼻水が止まらないゆうきコーチです)

 

 

これまで7つのコーディネーション能力をご紹介してきました。

拙い説明だったとは思いますが、少しでもご理解とご関心を寄せていただければ幸いです。

 

では、コーディネーション能力のおさらいをしてみましょう。

 

1.バランス能力

空中や動作中のバランスを保ち、崩れた体勢を素早く回復する能力

 

2.リズム能力

耳や目からの情報(イメージ)をタイミングよく動きで表現する能力

 

3.連結能力

身体の関節や筋肉の動きをタイミングよく、無駄なく同調させる能力

 

4.定位能力

空間の状態や位置関係を正確に認識し、動きの変化を調節する能力

 

5.反応能力

合図を素早く察知し、適時に適切な速度で正確に反応する能力

 

6.変換能力

状況が変わったとき、動作を素早く切り替える能力

 

7.識別能力

手足や頭部の動きと視覚の関係を高め、ボールなどの用具操作を精密に行う能力

 

これら7つの能力が関連して動作を調節することで、パフォーマンスが向上します。各能力をバランスよく高めていくことが大切です。

 

以前、コーディネーショントレーニングは「運動神経を鍛えるためのトレーニング」とご紹介しました。実際、これに尽きると思います。

 

コーディネーショントレーニングは専門的な技術を習得するための準備、基礎作りです。

つまり、コーディネーショントレーニングを取り組んだ方が、将来、専門的な技術を習得しやすいといえるでしょう。

 

例えば、連結能力を鍛えれば体の余分な力が抜けます。

すると、水泳で浮かぶことが難しく、体が沈んでいた子も、体を浮かして泳ぐことができるようになるでしょう。

 

しかし、「それなら浮かぶ練習ばかりすればいいのでは?」と思われますよね。

確かにその方が上達は早いかもしれません。

 

また、早い時期から専門種目を行えば、技術的には非常に高い能力・技術が身につくでしょう。

プロのスポーツ選手で幼少期から一つの種目に打ち込んでいた、という話はよく耳にしますよね。

 

しかし、そこには大きな壁にぶつかる可能性があります。

体と心、神経系や社会性の発育が未熟な子どもたちが専門的な技術を叩き込まれ、思春期を迎えた時、燃え尽き症候群や怪我に悩まされるかもしれません。

 

特に13歳から15歳の時期に、急にスポーツが苦手になることがあります。

成長期の急激な体の変化に感覚が追い付かない現象で「クラムジー」と呼ばれます。

 

クラムジーは成長過程に生じるズレであり、それ自体は仕方のないことですが、子ども達はきっと悩むでしょう。

その時、コーディネーショントレーニングを積んで、運動神経やスポーツの感覚を鍛えていれば、そのズレに上手く順応することができるかもしれません。

 

クラムジーの対策はその存在を知り、現状を受け入れ、その子に合ったアドバイス・指導をすることです。

 

コーディネーショントレーニングも基本的な運動から、体の発育に合わせて高度な動作を取り組んでいきます。

成長していく子ども達がいつも楽しく運動できるよう、一緒に見守っていきましょう!!

 

 

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