周囲の人たちとの連携

こんにちは。

サンクス運動療育クラブ 小林です。

先週末、あるお母さんから、相談がありました。

内容は、子供が登校班内の問題により、登校班で学校に行けなくなってしまったとのこと。

 

対象のお子さんは、変化が苦手・自分に自信がない・不安感が強い、そんな特徴があり、サンクスを利用する際にも、玄関でなかなかお母さんと離れられない様子が多く見受けられる女の子でした。過去にも精神的に影響を受けた出来事をきっかけにできていたことができなくなってしまったりということもあったそうです。そんな彼女が今回登校班での問題に対面したとのこと。

 

お母さんからの相談を聴きながら、お母さんと離れる時の不安な表情の彼女を思い出しました。

「私にできることは何か」まずすぐに考えました。

彼女が通う学校と、登校班に関して業務を行うPTAの保護者さんとすぐに連絡を取りました。

 

とてもありがたいことに、連携をとる学校も保護者さんも登校班の問題に対し迅速に動いてくださり、翌日から新しい登校班で登校できることになりました。

以前の登校班の中で、いやな思いをし続けたことで自分への自信がなくなった彼女に対し、彼女を認めてくれているお友達のいる班に設定してくださいました。翌朝新しい集合場所に学校の先生も立ち会ってくださいました。

 

変化の苦手な彼女ですが、お友達の存在の力で翌日から学校に通えるようになり、今週に入っても、継続されているとのこと。

 

「そんなすぐに登校班を変えれるなんて、どうなの」と思う方もいらっしゃるかもしれません。それはその意見でいいと思います。

 

私がここで言いたかったのは、発達障害の特性や周囲の環境の相乗効果により、子供の自信が奪われてしまったこと。少しの配慮でまた学校に通える可能性があることに対し、周囲の人たちが「まず学校に行けるためにはどうすればいいのか」という共通の目的意識を持って、その実現に協働できたこと。これがすごく大切だということです。

 

何を大切にするのか

 

ということを考える時、決まり事や習慣など、固定された考え方によって屈折してしまうことがたくさん世の中にはありますが、まずは「子供にとって」最善の方法を優先して考える社会になっていけばいいなと思います。

 

放課後デイの職員として、多少範囲を越した介入だったかと自覚していますが、子供に関わる仕事をしている以上、どうしても何か本人のプラスにつながることをしてあげたかった。

とにかく、子供が自信を持って成長できるためのサポートをしたいです。サンクスはそのために存在している事業所です。

 

新しい登校班で通うことができたという報告の電話の中で、お母さんから「子供が笑顔で学校に向かってくれたことで自分の気持ちも軽くなった」「相談してみてよかった」という言葉がありました。お母さんが「相談してよかった」というふうに考えてくださったことも、保護者支援の成果として、心から嬉しく感じています。

 

大人がしっかりとした連携をとることで、子供たちの今後は確実に良いものになります。

一緒に、子供を育てていきましょう(^-^)