内科的スポーツ障害②

内科的スポーツ障害②

こんにちは!!

指導員の奥本祐貴です!!

 

涼しくなったかと思えば、また真夏日。

朝晩の気温差に体調を崩してはいませんか?

ゆうきコーチは特に夏と秋の境で毎年風邪をひきます……。

分かっていても、気をつけていても熱を出します……。

四半世紀の経験を活かし、今年こそは季節の変わり目に打ち勝ってみせます!!

 

 

今回も前回に引き続き内科的スポーツ障害をご紹介します。

ここでは運動誘発性ぜんそく鉄欠乏性貧血を取り上げます。

 

○運動誘発性ぜんそく

・原因

気管支ぜんそくをもつ人が、運動による呼吸が引き金になって起こすぜんそく。

換気量が大きく、特に冷たく乾燥した空気を吸うことで、より強い発作を起こす。

 

・症状

喘鳴(息を吐くときにヒューヒューと鳴る音)や咳。

呼吸困難。

 

・改善方法

症状が軽ければ30分~1時間休むと落ち着く。

発作時には気管支拡張剤での対応が重要だが、最も効果的とされるβ刺激薬はドーピング禁止薬物に指定されているので注意。

 

・予防法

急に呼吸が増加しないように、ウォーミングアップに時間をかける。

一般的なぜんそくと同様に季節の変わり目や疲労・体調不良時などに起こりやすいので、季節性のものは抗アレルギー剤を使用する方法もある。

 

○鉄欠乏性貧血

・原因

筋肉量増大などによる「鉄の需要増大」、摂取不足による「鉄の供給依低下」、出血・多汗などによる「体外への鉄の喪失」により、需要と供給と消費のバランスが崩れた時に生じる。

 

・症状

骨格筋の酸化的エネルギー生産能力が減退し、持久力低下。

疲労物質の除去が遅れるため、疲労回復が遅れる。

 

・改善方法

医療機関を受診し、血液検査で貧血の度合いを確認。

結果によって意思が処方する鉄剤を使用する。

 

・予防法

一般成人の鉄摂取推進量は、男性7mg、女性10mg、子どもは5.5mgとされている。スポーツをする場合は、より鉄の需要が高いことを認識し、日常の食生活で充分な量の鉄の摂取を心がける。

ただし、食事で鉄がまかなえるのは軽度の貧血のみなので、貧血を疑う症状が出ている場合は、医療機関を受診する。

 

ここまで内科的スポーツ障害についてお話してきました。

酷暑が続き、しばらくすると季節の変わり目。

疲れが溜まり、体調を崩しやすい気候が続きますから、

体調管理には充分に配慮していきたいですね。