ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジ

こんにちは!!

保育士の奥本です!!

 

サンクスを利用しているこどもたちの多くは体を動かすことが大好きです。

しかし、中には運動はあまり好きでない子もいらっしゃいます。

「好きではないのなら、わざわざ運動しなくてもいいのでは?」

と思われる方もいるかもしれません。

 

それでも私たちは、こどもたちに運動することをお勧めします。

今回は体づくりや体力強化の目的以外にも運動が大切な理由をお話ししましょう。

 

人間はこどもの間に神経系が著しく発達します。

神経系とは脳と体を繋げる神経細胞のことをいいます。

この神経系の発達が著しい時期をゴールデンエイジといいます。

具体的に「何歳からゴールデンエイジか」という数字は資料や論文によって違いがあり、個人差もありますが、だいたい3歳から14歳の期間がゴールデンエイジにあたるといわれています。

 

この時期に様々な運動を行うことで、将来的な運動能力や身体能力を向上させることができるのです。

では、ゴールデンエイジを期間に分けてみていきましょう。

 

☆プレ・ゴールデンエイジ (5~8歳)

この時期は神経系が著しく発達し、運動能力の基礎がつくられる時です。ここで基礎を築き上げることで、将来の運動能力に影響を与えるといわれています。この時期のこどもは、様々な刺激や経験を積むことが大切になります。

 

☆ゴールデンエイジ (9~12歳)

脳の神経細胞がほぼ完成し、新しい動作を少し経験したり見たりしただけで、すばやく把握して習得することや、様々な条件に適応することができるようになります。

この時期の発達には前段階の「プレ・ゴールデンエイジ」にどう過ごすかが重要になります。

 

☆ポスト・ゴールデンエイジ (13~14歳)

第二次成長期に入り、身体が成長するにつれ、運動神経とのアンバランスが生じ、動作がうまく表現できなくなることがあります(クラムジー)。また、柔軟性や俊敏性も低下する傾向にあります。しかし、心肺機能においては著しい向上が見られます。

この時期の終盤には、身体の成長に合わせて軽い負荷での筋力トレーニングをはじめます。身体の成長が止まるとほぼ大人と同様の身体になりますので、今後の筋力トレーニングの準備段階として行います。

 

☆インディペンデントエイジ (15~16歳)

自立のための準備期であり、責任感や規則、ルールの中で自分の役割をもっていきたい期間です。この時期は精神的にも肉体的にもバランスがとれ、今までの積み重ねた「基本」を土台に自らの個性を発揮できるようになります。

ただ、この時期には自分の得意、不得意が明確になり、自分には何が必要か考える力も身につきます。こどもの能力に応じた環境の提供が必要です。

 

少し説明が難しくなりましたが、要するに

「こどもの頃に運動すると将来的にもイイ感じ!!」

ということです。

サンクスには小学1年生から高校3年生まで幅広い年代のお子さんが通われています。

それぞれのこどもたちに運動の目的や目標があり、それに沿えるように療育メニューを考案しています。

 

また、運動療育は体育やスポーツを上達する目的だけではありません。

授業中に座位を保つことや、授業や先生の話に集中し、集中力を持続させること、鉛筆やハサミなどの道具を正しく扱うことなど、学校での活動にも大きく影響します。

他にも、療育の中で場面の切り替えや周囲の人との関わりといった集団行動などを経験することで、家庭や学校といった生活での困りごとを減らしていけるかもしれません。

 

こどもたちが運動能力だけでなく、自信や意欲を身につけ、生活を豊かにし、将来の可能性を広げるためにも、様々な運動を経験することには大きな意味があるのです。

 

保護者の皆様にも送迎という形でご協力していただき、ありがとうございます。

送迎時にお子様の日々の成長や頑張りを情報共有することで、より良い支援に繋がっています。